教えにふれる

浄泉寺は、京都・西本願寺をご本山とし、開祖を親鸞聖人とする、浄土真宗本願寺派(お西)のお寺です。
本堂の中央にはご本尊として阿弥陀さまを安置し、阿弥陀さまの左脇壇に親鸞聖人を、右脇壇に蓮如上人の掛け軸を掲げています。
浄土真宗は鎌倉時代に親鸞聖人によって開かれましたが、その後、室町時代に蓮如上人によって民衆の間に広く深く浸透して発展しました。現在では、本願寺派だけでも全国に一万ヶ寺以上を数え、わが国における仏教諸宗の中でも代表的な教団の一つとなっています。
浄土真宗の仏事では、親鸞聖人が著された「正信偈」や、経典から「讃仏偈」「重誓偈」「阿弥陀経」などをお勤めし、法話にて仏さまのおこころをお伝えするとともに、蓮如上人の「御文章」を拝読しています。
浄土真宗の教え
浄土真宗は、出会いの仏教
人生は出会いの連続です。
誰かとの出会いによって世界が広がったり
何かとの出会いによって新しい自分に気がついたり
苦しみとの出会いによって深く傷ついたり……。
出会いによる、よろこび、悲しみを繰り返しながら
私たちは今日も生きています。
浄土真宗は、そんな出会いを大切にする仏教です。
特に大切にしているのは、阿弥陀さまという仏さまとの出会いです。
阿弥陀さまは私たち一人ひとりを
「かけがえのない尊いいのち」とみてくださっています。
どんなことがあっても寄り添ってくださる仏さまです。
阿弥陀さまとの出会い。
それは、阿弥陀さまに見まもられている
尊い自分自身に出会うことでもあるのです。
阿弥陀さまと出会えるという、希望。出会えたという、よろこび。
そして、悲しみのなかで初めて気付く、あなたをいつくしむ心。
今、この時代を生きる私たちもきっと、感じることができるはずです。
南無阿弥陀仏
手を合わせ、南無阿弥陀仏とお称えする。
その私を包みこむ、阿弥陀さまのおこころ。

年齢、性別、職業、貧富・・・何ひとつ条件をつけず、
あらゆる人を救いたいと願ってくださったのが、阿弥陀さまです。
お念仏は「南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ、なんまんだぶ、なまんだーぶー)」いずれも阿弥陀さまのお名前です。お念仏をお称えするなかで、阿弥陀さまが自らのお名前に込められた「私にまかせよ」「かならずすくうぞ」の願いを聞かせていただき、感謝とよろこびのなかで日々を過ごさせていただくのです。